Develop diagnostics and treatment for human health

わが国は世界一の超高齢社会であり、600万人以上が認知症とされています。また、日本人の5割以上の方が癌と心疾患や脳血管疾患といった生活習慣病で亡くなられています。私たちLSBMでは、今後も増え続ける癌と生活習慣病と認知症を標的とし、メカニズムの解明とと治療薬を開発してプレシジョンメディシンの実用化を目指しています。そのためには環境因子と遺伝的要因が重なり合って発症する多因子性疾患の生活習慣病や認知症に対するバイオマーカーの同定とメカニズム解明が必要であり、癌領域のプレシジョンメディシンとして進められてきた次世代シークエンサーを用いた遺伝子解析に加え、プロテオーム、メタボローム解析を駆使しています。また、病態形成過程における一細胞レベルでの遺伝子発現変化に加え免疫細胞などの異種細胞との相互作用を抽出するためにシングルセル解析も進めています。なかでも、食べ過ぎや運動不足により生じるメタボリックシンドロームの研究から、糖質、脂質およびタンパク質の三大栄養素が中間代謝物を介して相互補填することから、これらの栄養素の代謝を統合した「新しい栄養学」に基づく生活習慣病治療の確立を目指しています。

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