PROFILE

2002年 東京大学 農学部 生命工学専修 卒業
2004年 東京大学 大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 修士課程 修了
2006年 日本学術振興会 特別研究員DC2(東京大学)
2007年 東京大学 大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 博士課程 修了 博士(農学)
2007年 日本学術振興会 特別研究員PD(東京大学)
2007年 東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 特任助教
2008年 東京大学 医科学研究所 基礎医科学部門 助教
2010年 東京大学 大学院理学系研究科 生物化学専攻 特任助教
2013年 東京大学 大学院理学系研究科 生物化学専攻 助教
2013年 科学技術振興機構 さきがけ研究者(2016年度まで兼任)
2014年 東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 助教
2019年 東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授
2020年 東京大学 先端科学技術研究センター 教授

FIELD OF INTEREST

タンパク質や核酸(DNA・RNA)は様々な生命現象に関与しています。最近、ある種のタンパク質はRNAと複合体を形成し、RNAが標的となる核酸(DNA・RNA)を決めていることが明らかになってきました。たとえば、原核生物のCRISPR-Cas獲得免疫機構に関与するCas9タンパク質はガイドRNAと複合体を形成し、ガイドRNAと相補的な2本鎖DNAを切断するはたらきをもつため、ゲノム編集技術に応用され生命科学に革新をもたらしました。わたしたちはCas9をはじめとする様々なタンパク質・核酸複合体の立体構造を決定し、それらが機能する巧妙なしくみを解明してきました。さらに、立体構造をもとにタンパク質やRNAを改造することにより、新しいゲノム編集ツールの創出にも成功してきました。生化学的解析、X線結晶構造解析、クライオ電子顕微鏡解析、一分子観察などの手法を組み合わせることにより、タンパク質や核酸がはたらくしくみを明らかにし、生命現象を根底から理解し、そして、新しいテクノロジーの開発につなげたいと考えています。さらに、まだ発見されずに眠っている新規酵素の探索にも挑戦したいと考えています。一緒にサイエンスを楽しむ仲間を探しています!

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