PROFILE

1988年3月 東北大学医学部卒業
1994年3月 東北大学大学院医学研究科修了(医学博士)
1994年9月 テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター 博士研究員
2000年4月 東北大学医学部附属病院 助手
2001年12月 科学技術振興事業団(JST) 創造科学技術推進事業(ERATO) オーファン受容体プロジェクト、 グループリーダー
2003年1月 東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授
2009年7月 東京大学 先端科学技術研究センター 教授

FIELD OF INTEREST

多因子疾患と言われる生活習慣病や癌は、遺伝素因とともに環境栄養を含めた環境要因が発症に重要です。胎児期の栄養環境や摂取する食物成分、化学物質などによりゲノムの後天的修飾(エピゲノム)変化が生じることにより、成人期の肥満症や生活習慣病の罹患性に影響を与える可能性が考えられます。ヒストンのメチル化などを介する遺伝子の後天的修飾であるエピジェネティックな遺伝子発現の制御が、細胞分裂を越えて保存され、一個体の間の細胞の記憶システムを形成していると推定されています。このことが肥満・生活習慣病の発症に大きな役割をはたしていることが明らかにされつつあります。我々は脂肪細胞分化をモデルに網羅的遺伝子発現解析、エピゲノム解析、メタボローム解析、から生活習慣病標的となるエピゲノムを解析しています。