癌, 消化器・循環器系疾患に対する最適治療戦略の構築
消化器・循環器系疾患、癌に対する最適治療戦略の構築
1)先端医療技術評価研究
主に、消化器病・肝臓病や循環器病、癌に関する先端医療技術の評価研究を臨床的かつ社会的な観点で実施し、それらの疾患に関する現時点での「最適治療戦略」を臨床現場に提示している。下記の図で、我々の研究コンセプトの1例を示した。 また同時に既存の医療技術についても戦略的な評価を行い、それらに対する全く新たな臨床価値を見出す研究も実践している。 当研究室は特に消化器病学・肝臓病学に関するClinical Practice研究(Clinical Management Strategies, Epidemiology, Technology Assessment)に関しては世界のトップクラスであると評価されている。研究成果についてはHepatology, Gastroenterology, Lancet, N Engl J Medといった世界のトップ医学誌や国際的に著名な学会で逐次発表している。
2) ファーマコゲノミクス利用の戦略的な臨床研究および臨床試験のデザイン
個々の肝細胞癌患者あるいは非小細胞肺癌患者のために更に優れた治療方法を探索する目的で、ファーマコゲノミクス利用の臨床研究を学内はもちろん、国内外の著名な研究機関とも共同して行っている。 また、難治性のC型肝炎に対する画期的な新薬候補物質に関して、そのベネフィット及びリスクを、より厳密に評価するためにファーマコゲノミクス利用の臨床研究及び臨床試験を戦略的にデザインし、ハーバード大学医学部と共同しながら当該新薬候補物質の臨床開発を進めている。
ゲノム解析結果のみで、いわゆる「オーダーメイド医療」が実現できるわけではない。その成果を利用するとともに個々の患者のQOLデータを考慮してこそ「個々の患者にベストな治療戦略」=「真のオーダーメイド医療」が実現できることを我々は世界で初めて例示した。