
三量体G蛋白質、G12サブファミリー(G12/13)を介したシグナル伝達システムが、細胞増殖・極性形成・遊走から、個体の発生・血管新生・アポトーシス・免疫応答・神経応答に至るまで、様々な生理機能において重要な役割を担っていることが、最近の知見から明らかになってきた。またこのシステムの破綻は、細胞の悪性化、癌の浸潤・転移、高血圧や運動失調といった疾病を引き起こすこともわかってきた。
このシグナル伝達システムの活性化はシステム構成因子によって精緻に制御されている。またG12/13シグナル伝達システムは細胞膜表面から核内における様々なレベルで、他のシグナル伝達システムとクロストークしているようである。
私達は本レビューにおいて、この様な幅広い生理応答を調節するG12サブファミリーシグナル伝達システム制御機構について、最新の知見を含めて総括した。
Regulation and physiological functions of G12/13-mediated signaling pathways.
Suzuki N, Hajicek N, Kozasa T.
Neurosignals. 2009;17(1):55-70. Epub 2009 Feb 12.