News

2008.04.30

肝細胞癌で高発現する β-カテニン標的遺伝子Notum

鳥巣勇一および渡辺亮研究員はマイクロアレイを用いた遺伝子の発現解析によって、肝細胞癌において発現の亢進する新規遺伝子NOTUMを同定しました。

ウェスタン及び免疫組織化学によるタンパク質発現解析では3割の肝臓癌で発現亢進が認められ、これらはWnt/β-カテニンシグナルの亢進している肝臓癌であったことより、NOTUMの発現はWnt/β-カテニンシグナルによる制御が示唆されました。

クロマチン免疫沈降により、NOTUM遺伝子発現がβ-カテニン/TCF複合体によって直接の発現制御を受けていることを示し、NOTUMが古典的Wntシグナルの下流遺伝子であることを示しました。ショウジョウバエNotumの異常は形態形成に深く関与し、Wntシグナルの異常な活性化は大腸癌をはじめとする種々の癌をひきおこしますことより、NOTUMの発現亢進と肝臓癌の発生や進展の関係についてさらなる解析を進めています(Cancer Science電子版)

Human homolog of NOTUM, overexpressed in hepatocellular carcinoma, is regulated transcriptionally by beta-catenin/TCF.
Torisu Y, Watanabe A, Nonaka A, Midorikawa Y, Makuuchi M, Shimamura T, Sugimura H, Niida A, Akiyama T, Iwanari H, Kodama T, Zeniya M, Aburatani H.

PubMed

Journal website