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2008.04.18

バキュロウイルス共ディスプレイ法を用いた、G蛋白共役型受容体によるアデニル酸シクラーゼ活性化の再構成

 東大先端研で開発されたバキュロウイルスに機能的な膜蛋白質をディスプレイさせるシステムを用いて、G蛋白質共役型受容体(GPCR)によるリガンド依存性シグナル検出系の開発を行った。
 ドパミン受容体、三量体G蛋白質の各サブユニット(α,βγ)、アデニル酸シクラーゼを各々コードする4種類の組み換えバキュロウイルスを昆虫細胞に共感染させ、4つの蛋白全てをディスプレイするウイルス粒子(budded virus, BV)を培養上清より回収した。 得られたBVは、リガンドであるドパミンに反応して、cAMPを産生した。さらに合成ドパミンアゴニスト、アンタゴニストに対しても特異的な反応を示した。 同様のリガンド特異的なcAMP産生は、他の2種類のGPCRを三量体G蛋白質およびアデニル酸シクラーゼと共にディスプレイするBVでも認められた。 以上の結果は、GPCR、G蛋白質、アデニル酸シクラーゼの機能的な共役反応がウイルス粒子上で再構成されていることを示すものである。 バキュロウイルスは内在性のGPCRを持たないため、このBV共ディスプレイ系は、動物細胞を用いた従来のアッセイ系に比べてバックグラウンドが低く、GPCRのリガンドスクリーニング系に有用であると期待される。

Functional reconstitution of G protein-coupled receptor-mediated adenylyl cyclase activation by a baculoviral co-display system
Toshiko Sakihama, Kazuyuki Masuda, Takato Sato, Takefumi Doi, Tatsuhiko Kodama, Takao Hamakubo
J. Biotechnol. 2008 Mar. 7 [Epub ahead of print]

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