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2007.2.19

大腸癌におけるP1プロモーター由来のHNF4αの発現は肝転移の予後因子となる

 大腸癌患者の肝転移は最も重要な予後因子であります.これまでに我々は,HNF4αの選択的プロモーター利用の変動が胃癌や肝癌と関連することを報告してきました.今回,外科的に切除した大腸癌におけるP1およびP2プロモーター由来HNF4α(P1とP2)の発現を病理組織学的に検討しました.
 63症例について検討したところ,P1,P2,MUC1およびCD10抗体による陽性所見がそれぞれ,37(59%),63(100%),42(67%)および27(43%)例で認められました.また,Dukes分類CおよびD腫瘍におけるP1陽性頻度がDukes分類AおよびB腫瘍よりも有意に低いことがわかりました.さらに,P1の発現消失と肝転移との相関が認められ,大腸癌切除時においてP1陰性患者の生存率がP1陽性患者と比較して不良な傾向が認められました.
 これらの結果は,P1プロモーター由来HNF4αの発現低下が腫瘍転移および不良な予後に関与する因子であることを示唆しております.

Oshima T, Kawasaki T, Ohashi R, Hasegawa G, Jiang S, Umezu H, Aoyagi Y, Iwanari H, Tanaka T, Hamakubo T, Kodama T, Naito M.
Downregulated P1 promoter-driven hepatocyte nuclear factor-4alpha expression in human colorectal carcinoma is a new prognostic factor against liver metastasis.
Pathol Int. 2007 Feb;57(2):82-90.

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