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2006.12.30

内皮細胞における流れストレスによるNrf2の安定化と抗酸化遺伝子の発現

 動脈硬化は血管に脂質や細胞成分等が蓄積し血流を妨げる現象であり、脳卒中や心筋梗塞等の深刻な疾病を引き起こす。一般的に、動脈硬化巣は曲部や分岐部等の乱流部に形成されやすく、それに対して、流れが一定の層流に晒される部位は動脈硬化が形成されにくい箇所と位置づけられている。
 本研究では、層流による流れストレスがヒト血管内皮細胞の遺伝子発現に与える影響についてDNA MicroArreyを用いて網羅的解析を行った。
 その結果、層流の流れストレスにより遺伝子発現が亢進した上位12遺伝子のうち6遺伝子が、転写因子Nrf2によって制御される遺伝子であることが明らかとなった。更に流れストレスとNrf2により制御される遺伝子の発現メカニズムについて、阻害剤やSiRNA法を用いに詳細に検討したところ、活性酸素、その中でも一酸化窒素ではなくスーパーオキサイドの関与が示唆された。

Eiji Warabi, Wakako Takabe, Takashi Minami, Kenji Inoue, Ken Itoh, Masayuki Yamamoto, Tetsuro Ishii, Tatsuhiko Kodama, Noriko Noguchi
Shear stress stabilizes NF-E2-related factor 2 and induces antioxidant genes in endothelial cells: Role of reactive oxygen/nitrogen species.
Free Radic Biol Med. 2007 Jan 15;42(2):260-269
PubMed