
LSBMではバキュロウィルス発現系を用いて全てのヒト核内受容体に対してモノクローナル抗体を作製しております. 今回,ベイラー医科大のTsai先生との共同研究から腎臓発生過程における核内受容体の発現プロファイルを報告致しました.
今回,COUP-TFIおよびCOUP-TFIIを中心に10種類の核内受容体について,発生過程の腎臓におけるタンパク発現を免疫染色法にて比較検討しました. その結果,発生段階よりCOUP-TFIとCOUP-TFIIの発現パターンは異なり,成体ではCOUP-TFIはメサンギウム細胞に,COUP-TFIIは遠位尿細管,ポドサイトおよびボウマン嚢内皮に発現しており,異なる細胞において異なる機能を有していることが示唆されました.
また,FXR, VDR, HNF4a, RXRa, MR, SF-1, LRH-1およびGCNFの発現プロファイルを明らかにしました.
このことから,これらの核内受容体が腎臓の発生や機能維持に関与することが示唆されました.
Jae Mi Suh, Cheng-Tai Yu, Ke Tang, Toshiya Tanaka, Tatsuhiko Kodama, Ming-Jer Tsai, and Sophia Y. Tsai.
The expression profiles of nuclear receptors in the developing and adult kidney.
Mol Endocrinol. 2006 Sep 14; [Epub ahead of print]