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2006.04.04

γセクレターゼ複合体の3次元構造

 アルツハイマー症に深く関連すると考えられているγセクレターゼ複合体は、プレセニリン、APH1、PEN2、ニカストリンの4種類の膜タンパク質によって構成される複合体タンパク質で、アミロイド前駆体タンパク質やNotchタンパク質等を基質として、膜貫通領域にあるペプチド結合を切断するカルボキシルプロテアーゼである。
 γセクレターゼ複合体がどのようにして疎水的環境でペプチド結合の加水分解を行なうかは、アルツハイマー症やNotchにかかわるメカニズムの解明に重要である。
 今回、産総研の佐藤主税らの研究グループを中心として東大薬学部岩坪威らのグループおよび先端研システム生物医学のグループにより、バキュロ発現によりγセクレターゼ複合体を精製し、ネガティブステイン電顕により3次元構造解析をおこなったところ、真ん中にホールを作る構造であることが判明した。
 ニカストリン抗体の反応部位は複合体の端に位置し、プレセニリンの活性部位はホール側に位置すると考えられ、ニカストリンが基質の受容体でγセクレターゼがホール内で加水分解反応を行なっている可能性が示唆された。

Ogura T, Mio K, Hayashi I, Miyashita H, Fukuda R, Kopan R, Kodama T, Hamakubo T, Iwastubo T, Tomita T, Sato C.
Three-dimensional structure of the gamma-secretase complex.
Biochem Biophys Res Commun. 2006 May 5;343(2):525-534. Epub 2006 Mar 9.

PubMed