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2006.01.17

発癌過程におけるP1およびP2プロモーター由来HNF4αの発現変動

 HNF4αには選択的プロモーター(P1およびP2プロモーター)使用とスプライシングによって多数のアイソフォームが生じることが知られております.私共は,選択的プロモーター使用によって生じるP1およびP2プロモーター由来のHNF4αの発現分布を明らかにすることを目的としてモノクローナル抗体を作製し,ヒト正常組織および癌組織における発現について解析を行いました.
 本報告において私共は病理組織学的検討の結果から,ヒト正常組織におけるP1およびP2プロモーター由来HNF4αの発現分布を示すだけでなく,その発現パターンが腸型の胃癌,肝癌,大腸癌で変化することを明らかにしました.また,転移巣におけるP1およびP2プロモーター由来HNF4αの発現パターンは原発巣のパターンと一致すること,胃の腸上皮仮性において腸型の胃癌と一致したHNF4αアイソフォームの発現パターンの変化が認められることを見いだしました.
 以上のことから,P1およびP2プロモーター由来のHNF4αの発現パターンの変動が特定の発癌過程に関連していることが示唆されました.また,抗体を用いたHNF4α発現パターンの病理診断が原発不明癌の原発巣の特定などに有用であると考えられました.

Tanaka T, Jiang S, Hotta H, Takano K, Iwanari H, Sumi K, Daigo K, Ohashi R, Sugai M, Ikegame C, Umezu H, Hirayama Y, Midorikawa Y, Hippo Y, Watanabe A, Uchiyama Y, Hasegawa G, Reid P, Aburatani H, Hamakubo T, Sakai J, Naito M, Kodama T.
Dysregulated expression of P1 and P2 promoter-driven hepatocyte nuclear factor-4a in the pathogenesis of human cancer.
J Pathol: in press

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