消化器癌において高発現するTCF4下流遺伝子Sp5
ゲノムサイエンス研究室の陳永マ研究員らは癌において高発現を示すSp5遺伝子を同定し、機能解析を行った。Sp5はSp1転写因子ファミリーに属し、C末端に三つのC2H2タイプのDNA 結合ドメインを特徴とする。我々はGal4-Sp5融合蛋白を用いてSp5蛋白N末端にいくつかの転写活性ドメインが存在することを認めた。発現プロファイルデータではSp5遺伝子は肝癌、胃癌及び大腸癌において高発現を示し、その発現パターンについては肝癌臨床標本を用いて定量的RT- PCRにより検証した。また、tet-off systemを用いてSp5高発現安定細胞株を樹立し、Sp5を高発現することによって細胞増殖が促進されることを認めた。
Sp5下流遺伝子を同定するために、この安定細胞株を用いて時系列でアレイ解析を行った。CDC25C, CEACAM6, MYBL1, p21WAF1を始め、いくつかの癌関連遺伝子がSp5発現によって誘導を認めた。signaling pathway解析を行ったところ、Wnt/β-Catenin signaling遺伝子の変化を認め、Sp5 プロモータ領域に7つのTcf/Lef コンセンサス配列が認められた。Sp5転写因子は癌進展過程において重要な役割を担っていることが示唆される。
Chen Y, Guo Y, Ge X, Itoh H, Watanabe A, Fujiwara T, Kodama T, Aburatani H.
Elevated expression and potential roles of human Sp5, a member of Sp transcription factor family, in human cancers.
Biochem Biophys Res Commun. 2005 Dec 20;
PubMed
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