プロテアソームの遺伝子発現は、化学構造に依存的な抗酸化物応答因子により制御される
抗酸化物は単なる抗酸化効果を持つだけでなく、遺伝子の上流領域にあるantioxidant responsive elements (ARE)に作用し、遺伝子発現に影響を与えることが知られている。
以前の我々の研究で、tertブチル基をオルト位に有するフェノール系抗酸化剤BO-653が、不要なタンパクを分解するプロテアソームのαサブユニットを構成するタンパクの遺伝子を減少させることを報告した。
本研究では、そのうちの1つ、proteasome alpha subunit 3について遺伝子の上流解析を行った。その結果、上流約50bpの位置にあるAREに転写因子activated protein1が結合していることが明らかになった。
一般的にはAREには転写因子Nrf2が結合し、抗酸化効果を持つ遺伝子を発現上昇させることが知られているが、転写因子の種類によっては発現抑制に働くことが示唆された。
Takabe W, Matsukawa N, Kodama T, Tanaka K, Noguchi N.
Chemical structure-dependent gene expression of proteasome subunits via regulation of the antioxidant response element.
Free Radic Res. 2006 Jan;40(1):21-30.
PubMed
|