スタチンはヒトの筋肉細胞ではコレステロール代謝を大きく変動させる
スタチンは動脈硬化の予防に世界で広く使われている医薬品ですが、筋肉に重篤な障害を生み出す事が副作用として問題です。大学院生の森川さんは、ヒトの筋肉系培養細胞を用いてスタチンのヒト筋肉での作用を解析しています。ヒト由来筋肉系細胞hSkMCにおいてMyogeninを3倍、MyoDを2倍程度誘導する条件を確立し、これを用いてトランスクリプトーム解析を行いました。
その結果、スタチンはヒト筋肉系細胞でコレステロール代謝にかかわる遺伝子を強く誘導し、肝臓由来のHepG2細胞と比べて5倍も強力にコレステロール合成を阻害することがわかりました。2万遺伝子の解析からHMG-CoA還元酵素、HMG-CoA合成酵素など6つのコレステロール代謝標的がもっとも誘導されることが証明され、血管内皮細胞、平滑筋細胞とは全くことなる誘導機序が考えられました。
これらの結果はスタチンによる筋肉障害はヒト筋肉における強いコレステロール合成阻害作用とダイレクトにリンクしていることを強く示します。
Morikawa
S, Takabe W, Mataki C, Wada Y, Izumi A, Saito
Y, Hamakubo T, Kodama T.
Global analysis of RNA expression profile
in human vascular cells treated with statins.
J Atheroscler Thromb.
Jounal
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PubMed
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