組織特異的発現遺伝子 −正常組織の遺伝子発現データベースからの癌解析−
現在、米国のNorthwestern大学に留学中の葛錫金(Ge Xi-Jin)研究員の論文がGenomics誌に掲載されました。
正常組織の遺伝子発現データベースから抽出した組織特異的遺伝子リストに基づいて、様々な腫瘍のプロファイルデータについて解析を行ったものです。組織特異的な発現をする遺伝子に着目することにより、クローナルな増殖を行う腫瘍細胞のルーツ(細胞系譜)を推定できるという主旨です。乳癌のサブクラスや転移性腫瘍の原発巣の推定などに応用を試みています。
現在、遺伝子発現プロファイルを解釈する際には、個々の遺伝子ではなく、様々なパスウェイにより制御される遺伝子群をsignatureとしてまとめて扱うようになりつつあります。葛研究員は、現在、これらの遺伝子群を制御する転写因子結合部位の抽出に取り組んでいます。
Ge XJ, Yamamoto S, Tsutsumi S, Midorikawa
Y, Ihara S, Wang SM, Aburatani H.
Interpreting expression profiles of cancers
by genome-wide survey of breadth of expression
in normal tissues.
Genomics. 2005 Jun 8; [Epub ahead of print]
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