
東大LSBMディレクター児玉龍彦教授、慶應大・経済学部の金子勝教授 共著の 「逆システム学 」(岩波新書)が出版されました
(著者による紹介)
ワトソンとクリックによりDNAの2重ラセンの基本構造が決定されてから50年間、生命科学は遺伝子を決定することを中心に進んできた。だがヒトゲノム解読とともに、今までの遺伝子決定論による研究は行き詰まりをみせることもはっきりしてきた。この本では、トランスクリプトーム解析などから明らかになってきた、人間の細胞の制御は「閉じていない多重的なフィードバックの階層的な重なり」によるという見方を基本に、従来の「要素還元論」としての遺伝子決定論の問題と同時に、「全体の構造」から考えていくシステム生物学や複雑系の限界も明らかにする。
21世紀の生命科学の「逆システム学」の構想は、実は、長期停滞に悩む日本経済の問題点の解明への社会科学の研究と重なりあう。慶応経済学部の金子教授と、「市場や生命という歴史性をもった複雑な対象をときあかす」科学方法論としてまとめた。(児玉)
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