
International Task Force for Prevention of Coronary Heart Disease
高脂血症のマネジメントについての国際会議 パリ 4月26日
連休中にパリで高脂血症のマネジメントについての国際会議があり、ヨーロッパからはフランスのフルショー、ドイツのアスマン、アメリカからは、ピーター・リビーらが参加し、日本からは先端研(児玉)と千葉大学斎藤教授、大阪大学からは船橋博士が発表した。(添付PDF)3つの方向、コレステロール治療薬、血管での脂質代謝異常の治療の意味、脂肪細胞と生活習慣病が議論された。
我々は、先端研で治療機構の解明を進めている新規スタチンNK104の血管内皮細胞、平滑筋細胞、骨格筋細胞でのトランスクリプトーム解析を報告し、スタチンの作用はコレステロール低下においてはLDL受容体の発現調節、血管においては、多数の凝固、収縮、炎症にかかわる遺伝子の変動を介することが報告された。
コレステロールの治療薬については、様々な薬物との併用などの効果も検討されコレステロール吸収阻害剤との併用での効果増強も報告された。一方、薬剤併用による筋肉障害については、コレステロール合成阻害そのものによる可能性が、我々のDNAマイクロアレー解析でも高まっており、薬物相互作用はcyp3A4など介する血液中濃度上昇を回避することが重要と思われた。
脂肪細胞ではアディポネクチン、PAI−1などの誘導について、adipo-vascular axisという概念がでてきており、コレステロールと脂肪酸代謝を含めたシステム生物医学的アプローチが重要であろう。