
GPCRは細胞表面に発現し、外部からのさまざまな生理活性物質による刺激を細胞内へ伝達するタンパク質であり、医薬品開発の場でも重要なターゲットになっています。 一方、七回膜貫通型のタンパク質であることから、これまでタンパク質発現や機能解析において困難な面がありました。
今回、我々はGPCRおよび三量体Gタンパク質の各組換えバキュロウイルスをSf9細胞に感染させることにより、細胞から放出される発芽型バキュロウイルス(budded virus; BV)上において各タンパク質が共発現されることを見出しました。
共発現させたBVは、GPCRへのリガンド結合およびリガンド刺激依存的なGタンパク質活性化を示しました。さらに、各クラスGタンパク質をコンビナトリアルに共発現させたところ、選択的なGタンパク質の共役が認められました。
BVにおける再構成系はこれまでの培養細胞を材料とした場合よりもバックグラウンドが低く、生理的な活性が観察可能なことから、今後の様々な応用研究が期待されます。
Masuda et al; J. Biol. Chem., Vol. 278, Issue 27, 24552-24562, July 4, 2003 :