
癌は日本人の最大の死因です。 LSBMでは、日本人に多いことが知られる肝癌と胃癌で3万個の遺伝子をDNAチップで測定し、 癌に増加してくる遺伝子上位100個を解明しました。 これらの蛋白にモノクロナール抗体を作成中で、1滴の血液でこれら蛋白を同時に測定できる技術を開発しています。 LSBMは、複数の蛋白濃度の変化のパターンから早期に確実に癌を診断できる全く新しいパターン認識診断方法を開発しています。
このなかの1つである肝臓癌の細胞表面に増えている蛋白にたいして作成したモノクロナール抗体のSP−3は、 培養された肝癌細胞を殺し、新たな肝癌治療薬の候補として注目されています。 LSBMは癌細胞表面の分子標的を網羅的に解明し、ゲノム抗体創薬を急速に進めています。
動脈硬化は、症状のないサイレント病として進み、血管が詰まると心筋梗塞や脳卒中として突然発症します。 治療薬の効果は、メガスタディと呼ばれる何万人という患者さんが、何年と参加する臨床実験で判定されます。 LSBMは、多数の細胞の3次元システム混合培養系を開発し、試験管の中で動脈硬化をつくる研究を進めています。 人間にきく治療薬を研究室でメガスタディに入る前に選べるようになり、画期的な医薬品の開発が可能となっています。
コレステロール合成阻害剤などの生活習慣病の治療薬は長期的には人間の遺伝子調節を変えて作用することがわかってきました。 コレステロールと糖代謝について、Zincフィンガー蛋白とG蛋白共役型受容体の2大ファミリーを包括的に解析する技術を作り上げており、 遺伝子ネットワークに作用する画期的新薬の開発を進めています。