
人間の遺伝子の上にあるほぼすべての遺伝子について、RNAの発現レベルを測定します。 現在の平面型のDNAチップでは、感度が低くて測定が困難な遺伝子が50%程度あります。 これらについては、立体的に高密度にプローブを配置したDNAチップを開発中です。 マウス、ラット、ショウジョウバエなどについても数千から1万個以上の発現を測定します。 化学物質受容体として重要な人間のG蛋白共役型受容体、核内受容体などZincフィンガー蛋白について ゲノム配列からからすべてのファミリー遺伝子を予測し、測定できるようにしています。
すでに平均1万個の遺伝子につき1000種類以上の細胞、臓器、病態での測定結果をデータベース化し公開しています。 同時に人間の40組織で基礎となるデータを作成中です。これらのデータをクラスター化し、 特定機能にむすびつく遺伝子のプロファイリングを進めています。 同時に遺伝子情報と蛋白情報、動物種をこえた情報などの相互の関連をあきらかにする新しい情報解析技術システムを開発中です。
遺伝子から蛋白を作る場合に、同じアミノ酸の配列でも蛋白は驚くほど様々な構造をとることができます。 また分解酵素、糖や脂質などにより多数の修飾をうけます。LSBMは蛋白の中でも、 最も発現が困難な膜蛋白を昆虫のウィルスを用いて機能をもって発現させる「BV特許」を保有しています。 この特許を進めて、膜蛋白複合体を作成する技術も開発しました。
抗体は蛋白を認識するのにもっとも有用なツールです。 LSBMでは核内受容体の48蛋白すべてにモノクロナール抗体を作成中です。 G蛋白共役型受容体のCCR2などについて受容体機能を阻害する抗体作成にも成功しました。 系統的な抗体作成により、蛋白の時間的、空間的局在や複合体形成を始めて、 ウェットなサイエンスとして検証することが可能になりました。