ニュートリオミクス・腫瘍学

これまでの栄養学に基づき、がんでは、糖質、タンパク質、脂質はそれぞれ独立したパラダイムで研究されてきました。しかし、最近のがん代謝の研究から疾患栄養学の概念は大きく変わろうとしています。これまで別々に扱われてきた糖質、タンパク質、脂質は、アセチルCoAやケトン体などの中間代謝物を介して相互補填し代謝に影響を及ぼすことがわかってきました。これまで私たちの研究室では、がん細胞が低酸素・低栄養・低pHの過酷ながん微小環境で悪性化を獲得することを明らかにしています。私たちの研究室では、ゲノム、エピゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームの統合解析から、がん微小環境の変化に伴うエピゲノムや代謝の変動が、がんの進展に寄与していることを明らかにしており、これらの研究から新たな治療法の確立を目指しています。具体的には次の3項目について研究を行っています。 (1)新しいオンコメタボライト(がん代謝産物)を同定する。 (2)糖質・脂質・アミノ酸欠乏におけるがん適応機構を明らかにする。 (3)新しい栄養学「ニュートリオミクス」の視点からがんの治療法を開発する。 このように、多階層オミクス解析と新しい栄養学「ニュートリオミクス」の視点から、転移や再発した進行がんに対する新たな治療法を見出すことを目指しています。
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特任准教授